PCとArduino間の通信(アナログピン編)【Arduino超入門】

PCとArduino間の通信(アナログピン編)【Arduino超入門】

前回の記事に引き続き、今回はアナログピンを用いてシリアル通信を行っていきたいと思います。

入門編で使うセンサーはアナログ出力が多いため、アナログピンを使ったシリアル通信ができるようになればArduinoを使ってできる作品の幅が大きく増えるようになります。

事前準備

アナログピンを扱うにあたり、最低限必要な知識を勉強しておきましょう。できるだけ難しい数式は排除していますので、小学生の電気の授業を思い出しながらみてみてください。

Arduinoのアナログピンでは0-5Vの電圧を0-1023の数字で置き換えて検出します。仮に以下のような回路があった場合、出力は4Vとなります。

分圧回路図解

これがArduino上では819という値になります。
4V/5V*1024=819

Arduino→PCへの通信

上記を踏まえて、早速やってみましょう。
まず今回用意したのは可変抵抗と呼ばれるこちらの部品です。

可変抵抗図解
分圧回路

こちらは先ほどの抵抗の回路図と同じで内部に2本の抵抗が搭載されており、ボリュームの度合いでその抵抗の比率が変わるようなイメージのものです。

画像のピン番号に従い、1ピンをArduinoの5Vピンに、2ピンをArduinoのアナログピン(今回はA0ピン)に、3ピンをArduinoのGNDピンにそれぞれ接続してください。

なお向き(極性)の指定はないため、1ピンと3ピンはどちらに5V,GNDを接続しても構いません。ただし真ん中の2ピンは必ずアナログピンへ接続するようにしてください。

もし可変抵抗を持っていない場合、通常の抵抗2本でその比率が正しくPCに出力されるかをみていただくのでも構いません。

動作プログラム

前回同様でこちらもサンプルプログラムに用意されているので、それを元に動作をさせてみます。

サンプルコード

ファイル→スケッチ例→01.Basics→AnalogReadSerialを選択します。

AnalogReadSerial

ArduinoをUSBでPCと接続し、左上の矢印をクリックし、本プログラムをArduino本体へ書き込みます。

ボードへの書き込みが完了したら、ツール→シリアルモニタを開いてみましょう。

画面の通りに0-1023の値が表示されていれば成功です。可変抵抗を接続している方は、つまみを左右にすることで値が変化することが確認できると思います。

シリアルモニタ出力

まとめ

今回はアナログピンの状態をシリアル通信でPC側でモニターしてみました。

次回は実際にアナログピンを通して、感圧センサーと呼ばれるセンサーを接続しPC側でモニターしてみたいと思います。